ウィーン紀行(5)アドラーの診療所

こちらは、ブラーター公園近くにある、アドラーの家族が最初に住んでいたアパートです。後に、1899年から1911年までは診療所でもありました。文献では、ブラーター公園でパフォーマンスをするサーカス団員がよくアドラーの診療所を訪れたようです。

アドラーはサーカス団員を診て1つ気づいたことがありました。それは、身体的機能に何かしらの問題を抱えている団員が多い、ということでした。身体的な問題を抱えながらも、サーカス団員として、その問題に向き合い、克服をしている姿から「器官劣等生の研究」の出版に繋がり、最終的には、「劣等感と補償」という概念を生み出したのです。